首相“憲法9条改正 国民的理解広がらず”
参議院予算委員会で憲法改正をめぐり、安倍首相は憲法9条の改正に対する国民的な理解はまだ広がっていないとの認識を示した。
民主・藤末健三議員「平和憲法の根本である憲法前文や、憲法9条は変えるべきではないと確信しております」
安倍首相「憲法9条改正に対する国民的理解につきましてはですね、まだまだ国民的な理解が広がって、あるいは理解、そして支持が広がってるという状況ではないというふうに認識をしております」
また安倍首相は、「平和主義の理念は、国民主権、基本的人権の尊重と並ぶ憲法の基本原則の一つだ」と強調した。
また、共産党の紙智子議員は、TPP(=環太平洋経済連携協定)の大筋合意において、コメや牛肉などの重要5品目についても、関税が引き下げられていることについて、「重要5品目は関税撤廃から除外するという国会決議に反している」と追及した。その上で、合意内容の再協議の中でさらなる関税の引き下げが行われるのではないかと迫った。
これに対して安倍首相は、「政府としては国会決議に沿うものだと評価している」と述べた上で、「再協議をしたとしても、国益を損なうものには合意はしない」と強調した。