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衆院予算委 首相が憲法改正に改めて意欲

2016年2月4日 17:35
衆院予算委 首相が憲法改正に改めて意欲

 衆議院予算委員会で民主党の大串博志議員は安倍首相に対して、今の日本国憲法が日本人の精神に悪い影響を及ぼしていると思っているのかただした。

 民主党・大串博志議員「(日本国憲法は)GHQが押し付けたものであって、日本人にとって心理に大きな精神に悪い影響を及ぼしているんだろう。こう今でも思ってらっしゃいますか」

 安倍首相「私たち自身の憲法なんだから、私たち自身がしっかりと考えてみようじゃないかという精神を失ってはならない。これは指1本触れてはならないと考えることによって思考停止になると、思考停止というのはこれは悪い影響だと思いますよ」

 民主党・大串博志議員「とても私の感覚から受け入れられないんですね、この総理の下で憲法改正の議論が行われて、非常に危機感を感じます」

 安倍首相「政治家だったらですね、私にそういうことを言うんだったら、(憲法改正草案を)出してみてくださいよ。御党がまとまるんであればね」

 安倍首相は憲法改正に強い意欲を示した上で、民主党も憲法改正草案を提案すべきだと訴えた。

 一方、共産党の志位委員長は甘利前経済再生担当相が建設業者から金銭を受け取っていた問題について、「多額の金をよく知らない相手から受け取っておいて、金額はいくらかを問うこともしない。これは異常な金銭感覚だ」と指摘した。

 安倍首相は「いずれにしても政治資金は政治資金規正法にのっとって処理されるべきだと思う」と述べるにとどまった。

 これに対して志位委員長は「異常なことを異常と言えないのは、首相自身の金銭感覚も異常と言わなければならない」と強調した。