民主 参院選前に“憲法改正”明示を求める
衆議院予算委員会は1日、採決に向けた締めくくりの質疑が行われている。民主党は憲法改正について、夏の参議院選挙の前までに内容を明らかにするよう安倍首相に求めた。
来年度予算案の年度内成立が確実な情勢となる中で、参院選をにらんだ論戦となっている。憲法改正について安倍首相は、各党の議論によって改正が可能なものから行っていく考えを示した。
民主党・緒方林太郎議員「憲法改正しますと。箱のところだけが訴えになって、中身に何が入るのか。(参議院)選挙の後にこれを明らかにするということはないですね」
安倍首相「(衆・参両院での賛成)3分の2が可能になったものから、我々は憲法改正に取り組んでいきたいと考えているところであります」
緒方議員「まさに(憲法改正を)やるためにやるわけでありまして、何のために改憲するのかということの目的がぼけてくると思うんですね。“お試し改憲”ではないのかと思うんですが、いかがですか」
安倍首相「政治の現実の中において、3分の2を形成していく中において、様々な意見や修正というものを取り入れながら努力をしていく。それが政治というものであろう」
来年度予算案は間もなく委員会で採決され、与党の賛成多数で可決、夕方の本会議で衆議院を通過する見通し。憲法の規定により、年度内の成立が確実となる。予算案の審議は甘利前経済再生担当相の辞任や閣僚の発言を巡る問題が浮上したが、与党ペースで進んだ形。