来年度予算案 衆院予算委で可決
衆議院予算委員会で1日午後、来年度予算案が採決され、与党の賛成多数で可決された。夕方、本会議でも採決され衆議院を通過する見通し。
予算案の審議は、甘利前経済再生相の辞任や閣僚の発言を巡る問題が浮上して波乱含みとなった。しかし与党ペースは崩れず、予算案の年度内成立が確実となっている。
自民党・鈴木馨祐議員「平成28(2016)年度予算は、これまでのアベノミクスの成果の上に、今後も経済再生と財政健全化を両立させていくための予算です」
維新の党・篠原豪議員「冒頭より口利き疑惑を持たれた大臣の問題、所管分野にもかかわらず理解不能な答弁を繰り返し、知識が欠けていると言わざるを得ない大臣の問題。安倍内閣の資質はあまりにも難があるということが次々に発覚しました」「これでは予算の中身以前の問題で、本日こういう形で採決に入ることは極めて残念なことだと言わざるを得ません」
討論のあと、一般会計総額96兆7218億円の来年度予算案は採決され、与党の賛成多数で可決された。1日夕方の本会議で、衆議院を通過し参議院に送られる。
憲法の規定により予算案の年度内成立が確実になったことで、与野党各党の夏の参議院選挙に向けた動きが加速することになる。衆参ダブル選挙の可能性もにらみながら攻防がさらに激しくなりそうだ。