“憲法論議”首相、おおさか維新に期待感
参議院予算委員会で憲法を巡る論議が熱を帯びている。安倍首相とおおさか維新の会の片山共同代表は3日、審議の中で憲法改正の必要性で一致した。
片山共同代表が「憲法がより良いものになる努力はすべきだ」と問いかけると、安倍首相は「まったく同感だ」と応じた。
片山共同代表「(憲法が)より良いものになる努力はみんなすべきだろうと。いいところは残して、今の国情にあわない、時代にあわないところがもしあれば直す、変えていく」
安倍首相「まったく委員に同感。片山委員に同感でございまして、これはもう憲法ができあがって70年近くになるわけでございます。時代にそぐわないものもございます。私たちの手でこの憲法をつくっていく、この精神を持つことが大切ではないか」
安倍首相はかねて、憲法改正に積極的な橋下前大阪市長が強い影響力を持つ、おおさか維新の会の協力に期待感を示してきた。
一方で与党の公明党が、現段階での憲法改正に慎重姿勢を崩さない中、改正発議に必要な衆参3分の2の勢力が確保できるのか大きな焦点となる。
また、日本を元気にする会の松田代表は、アメリカ大統領選挙で仮にドナルド・トランプ氏が大統領になれば「日本に集団的自衛権の行使を強硬に要請してくる可能性も否定できない」と指摘した。
安倍首相は「選ばれた大統領とも信頼関係を構築したい」と述べるにとどめたが、どのような大統領が選ばれるのかは日米同盟を基軸とする日本外交に大きな影響を与える。