ケニア当局、台湾出身者を中国に引き渡し
アフリカのケニアで国外退去処分などを受けた台湾出身者らが、中国に引き渡され、台湾政府が、身柄の引き渡しを求めている。
中国政府などによると、ケニア当局は詐欺などの疑いで、今月までに中国人67人と台湾出身者50人を摘発し、このうち台湾出身の45人を、台湾ではなく中国に引き渡した。ケニア政府は中国と国交を結んでいて、台湾とは外交関係がないため、台湾を領土の一部とする中国の主張に従い、中国に引き渡したとみられる。
これに対し、台湾政府はケニアに厳重に抗議し、中国には45人を台湾に戻すよう求めている。
一方、中国当局は、今回の詐欺事件は被害者の多くが中国にいるため、中国に捜査権があると主張。台湾の司法部門に状況説明を行っているとしている。