オリンピック開催を控えながら政治の混乱が続いているブラジルでルセフ大統領の弾劾の是非をめぐる採決が議会下院で行われ、可決された。

　ブラジルではルセフ大統領が政府会計の不正処理に関わったなどとして弾劾手続きに入るかどうかをめぐり議会下院が審議を行ってきた。この結果、１７日、賛成多数で可決された。

　ブラジルでは政治の腐敗に抗議する大規模なデモが続いていて、ルセフ政権では連立を組む政党が離脱するなど混乱が続いている。来月にも上院で弾劾法廷の設置をめぐる採決がまず行われ、可決されれば、大統領は最大で６か月間の職務停止となる。オリンピック開催に大きく影響することになる。