今年８月にリオデジャネイロ・オリンピック、パラリンピックの開催を控えるブラジルで政界の混乱が続いている。

　ブラジルでは、ルセフ大統領が２０１４年度の政府会計の不正処理に関わったとして弾劾を求める手続きが進んでいる。下院の特別委員会は１１日、「責任を問う材料がある」などとする報告書を賛成多数で採択した。この後、今週中に下院の本会議で大統領の弾劾をめぐる投票が行われる見通しで３分の２以上が賛成して可決すれば審議は上院に移る。さらに、上院でも可決されればルセフ大統領は罷免される事になる。

　ブラジルではこの問題を受け、スポーツ相が辞任するなど政界の混乱が続いており、リオデジャネイロ・オリンピックへの影響が懸念されている。