アメリカの大統領選挙を巡り、民主党の候補者選びでクリントン前国務長官とトップ争いをしているサンダース上院議員が２７日、オバマ大統領と会談した。候補者選びで中立の立場を保つよう、オバマ大統領に求めたものとみられる。

　会談はサンダース氏が申し入れたもので、ホワイトハウスで４５分間にわたり、過激派組織「イスラム国」への対応などを話し合ったという。

　サンダース氏「（Ｑ：大統領からの支持を取りつけようとした？）もちろんしていない。オバマ大統領は公平に努めようとしている」

　一部のメディアで、オバマ大統領はクリントン氏支持を示唆する発言をしたと伝えられているが、会談後、サンダース氏は「オバマ大統領は公平」だと主張、クリントン氏支持との見方を否定した上で、「今後もそうであることを望む」と述べた。

　来月１日に始まる民主党の「予備選挙」では、サンダース氏がクリントン氏と接戦を繰り広げており、勝敗の行方は不透明。

■「予備選挙」の初戦が行われるアイオワ州での支持率：クリントン氏４５．８％、サンダース氏４６．０％（リアルクリアポリティックス調べ）