NATOとロシア、約2年ぶりに対話再開
NATO(=北大西洋条約機構)とロシアは20日、ウクライナ危機の後、停止していた対話の枠組みを約2年ぶりに再開した。しかし対立の溝は深く、協議の継続を確認するにとどまった。
NATOとロシアの会合は、2014年のクリミア併合などウクライナ危機を受けて停止されていた。20日に再開した会議で、双方は戦闘が続くウクライナ東部の停戦の必要性などで一致した。しかし、NATO側が、「ロシアの支援でウクライナ東部が不安定になっている」と非難するなど、対立の溝は埋まらなかった。
NATO・ストルテンベルグ事務総長「NATOとロシアは根深い意見の相違がある。きょうの会議でもその点は変わらなかった」
タス通信によると、ロシアの代表は会議後、「前向きな議題はなかった」と述べたが、双方は協議を続けていくことでは合意した。