「新たな冷戦だ」シリア対処めぐり米露応酬
ドイツのミュンヘンで行われている「ミュンヘン安全保障会議」で13日、内戦が続くシリアへの対処などをめぐってロシアとアメリカが非難の応酬となった。
会議ではまず、ロシアのメドベージェフ首相が「欧米諸国などはロシアに対して友好的ではない」などと不満をあらわにし、現在の関係について「新たな冷戦だ」と述べた。
メドベージェフ首相「私たちは事実上、新たな冷戦時代に陥った」
これに対し、アメリカのケリー国務長官は、ロシアがシリアで過激派組織・イスラム国に対して行っていると主張する空爆について、次のように非難した。
ケリー国務長官「ロシアが攻撃しているのは、正当な反体制派組織だ。ロシアが標的を変えることが重要だ」
シリアの内戦をめぐっては、11日、1週間以内に戦闘を停止させることでアメリカ、ロシアなどの関係国が合意したばかりだが、双方に対する不信感が再び浮き彫りになった形。