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金第1書記“並進路線”自らの成果と評価

2016年5月8日 12:37
金第1書記“並進路線”自らの成果と評価

 北朝鮮の金正恩第1書記は、朝鮮労働党の党大会で核開発と経済建設を並行して進める「並進路線」を自らの成果として評価した。 

 北朝鮮では、国家の重大方針が示される朝鮮労働党の党大会が続けられている。金第1書記は、7日の演説で自らが進めた核開発と経済建設を並行して行う政策により、勝利が近づいたと成果を強調した。

 核については「敵が侵害しない限り核兵器を使用しない」「世界の非核化を実現するために努力する」と述べたが、実際に核開発をやめる可能性は低く、自らを「責任ある核保有国」と主張し、核保有を既成事実化する狙いがあると見られる。また「衛星の発射を続ける」とミサイル開発も示唆している。

 一方、韓国との関係については「祖国統一は最も重大で差し迫った課題」だとした。また国際社会に向けては「かつての敵対国であっても友好的に対応するならば関係改善をして正常化していくだろう」としている。日本については「朝鮮半島を再び侵略する野心を捨て統一を妨害してはならない」としている。

 今後5年間の経済戦略も発表されたと見られ、焦点となっていた市場経済化企業の裁量などについて言及された可能性がある。