金第1書記、核開発継続を宣言 韓国は批判
北朝鮮の国営メディアは、朝鮮労働党大会で金正恩第1書記が行った演説を放送した。金第1書記は、北朝鮮の核開発を正当化した上で、今後も続けることを宣言した。
朝鮮中央テレビは8日午後、金第1書記の演説を、約3時間にわたって肉声で放送した。
金正恩第1書記「責任ある核保有国として、敵対勢力が核で自主権を侵害しない限り、先に核兵器を使わず、核拡散防止の義務を履行し、世界の非核化実現に努力する」
金第1書記は、他の核保有国と対等な立場で非核化に取り組む姿勢を示すことで、北朝鮮が核保有国であることを既成事実にする狙いがあると見られる。
この上で、金第1書記は、核開発と経済の立て直しを並行して進める「並進路線」について、「恒久的に堅持すべき戦略的な路線だ」とした。
また、金第1書記は、アメリカや日本などを念頭に、「かつての敵対国であっても、友好的に対応するならば、関係改善をして、正常化していくだろう」と強調した。
韓国統一省の報道官は、「核放棄の意思がないことを露骨に表明したもので、国際社会は決して容認しない」と批判した。