バイデン大統領 一般教書演説でプーチン大統領を強く非難「ひどい誤算を犯した」
アメリカのバイデン大統領は1日、連邦議会で一般教書演説を行い、ウクライナへの侵攻を続けるプーチン大統領が、「ひどい誤算を犯した」と強く非難しました。
アメリカ・バイデン大統領「プーチンはひどい誤算を犯した。ウクライナに侵攻すれば、世界をかき乱せると思ったのだろうが、彼は想像もしなかった強さの壁にぶち当たった」
バイデン大統領は演説で、善戦が伝えられるウクライナ軍や政府、対ロシア制裁で連携する同盟国の結束の強さを強調しました。
そのうえで、「独裁者に、侵略の代償を払わせなければ、さらなる混乱を引き起こす」「アメリカや世界への脅威はさらに高まる」とも訴えました。
バイデン大統領「この時代の歴史はこう書かれるだろう。プーチンのウクライナ戦争がロシアを弱体化させ世界をさらに強くした」
またバイデン大統領は、「民主主義と専制主義の戦い」だとしたうえで、「これは本当の試練だ。時間がかかりそうだが、ウクライナの人々の鉄の意志によって、自らを奮い立たせよう」とも呼びかけました。
議場では、ウクライナ国旗を手にしたり、青や黄色のジャケットなどを身につけた議員らが、総立ちで大統領の演説に耳を傾け、ウクライナへの連帯を示しました。
アメリカメディアは演説について、「プーチンを追い詰めれば核兵器も含めて脅威が増す。軍事侵攻をどう終わらせるかの出口戦略が見えない」などと指摘しています。