「イスラム国」、シリア“首都”でも守勢か
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過激派組織「イスラム国」が、シリア北部のラッカで非常事態を宣言したことが分かった。支配地域で劣勢が伝えられる中、首都と位置づける街でも守勢に立たされているとみられる。
アメリカが主導する有志連合の報道官は、13日「イスラム国」がシリア北部ラッカに非常事態を宣言したと明らかにした。報道官は、ラッカ周辺では、反体制派が攻勢を強めていると指摘し「イスラム国」が脅威を感じているとの見方を示した。
さらに、「次の段階に備えてラッカの内外で戦闘員の配置替えを行っているとの情報がある」と述べた。「イスラム国」が首都と位置づけるラッカを死守するために準備を進めているものとみられる。
「イスラム国」は去年末からイラクやシリアの拠点を次々と政府軍に奪還されている。