台湾初の女性総統誕生 今後の中台関係は?
台湾では20日、8年ぶりに民進党が政権に復帰し、初めての女性総統が誕生した。就任式が行われている会場から高井望記者が伝える。
会場では、新しい総統の就任を祝う歌や踊りが行われている。蔡英文総統は、現在は、建物内で内閣の任命などの手続きをしているとみられ、まもなく登壇し演説をする予定。
日本時間の午前10時から始まった就任式では、冒頭、総統府内で、蔡英文新総統が宣誓を行った。
蔡英文新総統「憲法に従い職務に忠実に尽くすことを台湾の人々に宣誓します」
蔡英文新総統は、台湾独立の志向が強い民進党の党首。今年1月の総統選挙で、中国寄りの政策を続けてきた前政権への反対票の受け皿となり、8年ぶりの政権交代に導いた。
一方、新政権をめぐっては台湾を領土の一部と主張する中国政府が警戒感を強めている。蔡英文新総統は、馬英九前総統と違い、中国政府が重要視する「ひとつの中国」という認識を公に認めておらず、台湾と中国の関係が冷え込むとの見方も出ている。
まずは、就任演説で、蔡英文新総統が中国に対してどのような発言をするのかに注目。