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台湾初の女性総統“中国と積極的に交流”

2016年5月20日 14:28
台湾初の女性総統“中国と積極的に交流”

 台湾で20日、独立志向の強い民進党が8年ぶりに政権に復帰した。蔡英文新総統は就任演説で中国と積極的に交流していく方針を示した。

 約30分間行われた演説で蔡英文新総統は、新政権のテーマを「問題解決」と位置づけ、中国と積極的に交流していく姿勢がアピールされた。

 蔡英文新総統「私たちは力を入れて中台関係の平和安定を維持し、内部の和解を促進し、民主的な制度を強化する。目標達成のためには対話と交渉が最も重要だ。(中国側と)常に意見交換を行い、誤った判断を防止する」

 演説内では中国が重要視していた「ひとつの中国」という認識について言及はなかった。しかし、その認識の話し合いが持たれたとされる1992年の中国側と台湾側の会談については、「その歴史的な事実を尊重する」と話した。

 蔡英文新総統が台湾独立の志向の強い民進党であることから中国政府が警戒感を強める中行われた演説で、中国政府に最大限、配慮した形。

 経済面などで中国との関係の冷え込みは影響が大きいことから当面は、前政権が進めた「独立でも統一でもない現状維持」の路線を踏襲することが明確になったとの見方もされている。

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