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前駐日大使の式典出席「大統領は全面支持」

2016年5月21日 18:04
前駐日大使の式典出席「大統領は全面支持」

 6年前にアメリカ政府高官として初めて広島で平和記念式典に参加したルース前駐日大使が20日、NNNのインタビューに応じ、自身の決断を「オバマ大統領は全面的に支持した」など当時の経緯を語った。

 カリフォルニア州を拠点に、主にビジネス面で今も日本との関わりを続けているルース氏。2010年、アメリカ政府高官として初めて広島の平和記念式典を訪問した。

 --オバマ大統領は当時から訪問する機会を望んでいました。(式典に出席する)私の決断を大統領は全面的に支持しました。

 ルース氏は日本政府から謝罪を求められることはなかったと述べ、オバマ大統領も「ためらいなく賛成した」という。ルース氏の式典参列は、オバマ大統領にとって自身の訪問に向けた長い積み重ねの第一歩となった。

 --(オバマ大統領は)訪問を心待ちにしているでしょう。大統領は歴史に敬意を払い、歴史から学んでいます。

 さらにルース氏は、オバマ大統領の狙いについても語った。

 --(訪問は)核兵器廃絶という大統領の政策の前進に役立つでしょう。そして、日米関係の力強さを強調するでしょう。

 今のところ、オバマ大統領と被爆者との交流については明らかにされていないが、ルース氏は自身の経験として被爆者の前を通り過ぎる時に拍手で見送られたことが最も感動した瞬間だったと語った。