ロシア、北方領土含むクリル諸島で現地調査
ロシア軍の幹部は27日、北方領土を含むクリル諸島での軍備強化を目指して、現地調査を進めていることを明らかにした。
ロシア東部軍管区のスロビキン司令官は27日、クリル諸島の中部にあるマトゥア島で、今月半ばから、軍と地理の専門家による基地の建設に向けた現地調査を進めていると発表した。
また、「クリル諸島や北極圏などでの軍事施設の強化は、国家的な優先課題であり、そのために前例のない措置をとる」と発言し、軍備強化への強い姿勢を示した。
マトゥア島は、戦前、日本が統治していて、旧日本軍の施設についても調べているとみられる。
ロシアは現在、北極圏での資源開発や航路の開拓を目指していて、その一環として、北方領土を含むクリル諸島での軍備強化を進めている。