シリア政府軍、「イスラム国」拠点に進攻
シリア政府軍は4日までに、過激派組織「イスラム国」の重要拠点北部・ラッカ県に進攻し、攻撃を開始した。
イギリスに拠点を置く「シリア人権監視団」は4日、シリア政府軍が、ロシア軍による空爆の支援を受けながら、「イスラム国」の重要拠点、ラッカ県に進攻したと伝えた。現在は「イスラム国」が首都と位置づける都市、ラッカから約40キロの地点まで進攻していて、激しい戦闘が行われているという。
AP通信などによると、政府軍がラッカ県に入るのは「イスラム国」に制圧された2014年8月以来、初めて。ラッカをめぐっては、クルド人を中心とする勢力がアメリカ軍などの支援を受けて先月から攻略作戦を行っており、シリアのアサド政権としては、こうした動きに対抗する狙いもあるものとみられる。