東シナ海の公海上で７日、アメリカ軍の偵察機に中国の戦闘機が異常接近した。

　アメリカ太平洋軍によると、東シナ海の公海上を飛行していた偵察機に中国の戦闘機２機が近づき、そのうち１機が危険な距離まで異常接近したという。国防総省は非難している。

　中国は３年前、尖閣諸島周辺を含む東シナ海の上空に防空識別圏を設定したが、アメリカ側は、「一方的な現状変更だ」などとして、偵察活動を続けている。また先月には、南シナ海でもアメリカ軍の偵察機に中国の戦闘機が異常接近している。

　一方、中国外務省の洪磊報道官は、８日午後、会見で「中国は法に基づいて行動している。アメリカが偵察を繰り返していることで安全が脅かされている」と述べた。そのうえで「中国は防衛的措置をとる権利がある」と強調した。