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南シナ海での防空識別圏「総合的に判断」

2016年6月6日 21:08
南シナ海での防空識別圏「総合的に判断」

 中国外務省は、領有権をめぐり対立が続く南シナ海での防空識別圏の設定について「総合的に判断する」と述べ、中国が自らの権限で決めるとの考えを示した。

 中国外務省の洪磊報道官は、6日午後の定例会見で、中国が南シナ海で防空識別圏の設定を検討しているか問われ、「(設定は)総合的に判断する。空の安全への脅威しだいだ」と述べた。そのうえで「防空識別圏の設定は各国の主権内のことだ」と主張した。

 中国は、2013年、尖閣諸島周辺を含む東シナ海の上空に防空識別圏を設定している。南シナ海でも防空識別圏を設定すれば、周辺国と重なる恐れがあり緊張がさらに高まることになる。