南シナ海問題「仲裁に応じない」中国軍高官
中国軍の高官は5日、南シナ海での領有権をめぐってフィリピンが申し立てた国際的な司法機関での審理について、いかなる判断も受け入れない考えを示した。
中国・孫建国副参謀長「仲裁裁判所の審理は、フィリピンの違法な要求に基づくものであり、(裁判所に)管轄権限はない」
アジア安全保障会議で演説した中国軍の孫建国副参謀長は仲裁に応じるつもりはなく、判断結果には従わないというこれまでの中国政府の姿勢を改めて強調した。
南シナ海をめぐっては、中国が人工の島をつくり領有権を主張していることに対し、フィリピン政府が国際的な司法機関・仲裁裁判所に申し立てを行っている。
審理は去年11月から始まっていて、近く判断が示されるとみられている。