EU離脱か残留か…最大規模TV討論会 英
イギリスがEU(=ヨーロッパ連合)からの離脱の賛否を問う国民投票が23日に迫っている。21日、ロンドンでは約6000人が参加して、これまでで最大規模のテレビ討論会が開かれ、離脱派と残留派が直接対決した。
討論会には、残留派からはカーン・ロンドン市長らが、離脱派からはジョンソン前ロンドン市長らが参加し、論戦を繰り広げた。
カーン氏「世界的な大企業の60%がロンドンに欧州本部を置いている。もし離脱すれば、その半数は他国に流出するだろう」
司会前「前ロンドン市長と現市長の舌戦です。前市長はどう答えますか?」
ジョンソン氏「ロンドンとイギリスを中傷する発言だ。残留派はEUを離脱した場合の経済力を過小評価している」
また、移民の問題については、ジョンソン氏が「流入する移民の数を管理する権利を取り戻すため、離脱するしかない」と訴えたのに対し、カーン氏は「離脱派のキャンペーンは憎悪をあおるだけだ」と批判した。
最新の世論調査(You Gov)では、残留派が42%、離脱派が44%と、離脱派が残留派をわずかにリードしているが、依然、きっ抗している。
一方、EU各国では、イギリスのEU残留を訴え、建物がユニオンジャック柄にライトアップされるなどした。投票は日本時間23日午後3時から始まる。