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EU首脳会議“英国に一定の猶予”で一致

2016年6月29日 15:51

 ベルギーで28日、EU(=ヨーロッパ連合)の首脳会議が行われた。イギリス・キャメロン首相は会議終了後、EU離脱の正式な通告は行わなかったことを明らかにした。

 キャメロン首相は首脳会議後の会見で、国民投票を行ったことは後悔していないと改めて述べた。そして、離脱の通告については次の首相にゆだねる考えを重ねて強調した。

 キャメロン首相「離脱の通告は、その先の交渉で何を目指すか、双方が理解していたほうがうまくいく」

 通告を行うと手続きが始まり2年後に期限を迎えるが、キャメロン首相は通告前に、EU側と事前のすりあわせを行いたい意向をにじませた。

 一方のEU側は、不透明な状態が続くことで、市場への影響や反EU勢力の台頭を懸念していて、改めて速やかな通告を求めている。しかし、この日の会議では、イギリスに一定期間の猶予を与えることで一致した。

 EU・トゥスク大統領「首脳らは、イギリスは混乱が収まるまで時間が必要だということは理解した。しかし、イギリスが何を求めているのか、なるべく早く明確にしてほしい」

 EU側は通告が行われない限り一切の事前交渉には応じない構えで、双方の溝は依然として埋まっていない。

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