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比新大統領 “南シナ海問題”に言及せず

2016年7月1日 4:14
比新大統領 “南シナ海問題”に言及せず

 フィリピンの新大統領に、過激な発言で注目されたドゥテルテ氏が就任した。先月30日の就任式では、注目された南シナ海問題など、外交方針についての言及は避け、得意の犯罪対策に力を入れる方針を強調した。

 ドゥテルテ新大統領「町中で横行する犯罪や大量の麻薬の売買に歯止めをかけなければならない」

 ドゥテルテ氏は、フィリピン南部の最大都市・ダバオの市長を22年間務め、治安回復で成果を残したが、外交経験はなく、その手腕は未知数。

 大統領選挙のあとには、南シナ海問題について領有権を争う中国と対話を重視する姿勢も見せていて、日本やアメリカを含むこの地域での安全保障に影響を与える可能性がある。

 ドゥテルテ新大統領「国のために働く準備はできている。だからここにいる」

 しかし就任演説では、南シナ海問題に言及しなかった。ドゥテルテ氏の側近である閣僚は-。

 ドレサ大統領補佐官「(南シナ海問題について)大統領の方針はいずれ示されます。それまで待っていてください」

 フィリピンのために働くと述べたドゥテルテ氏が考える戦略的な外交政策とは、どのようなものなのか。今後もドゥテルテ新大統領の発言には要注目だ。