習主席“領土・領海で譲歩ない”改めて強調
南シナ海問題で初めてとなる国際的な司法判断が今月12日に出されるのを前に、中国の習近平国家主席は1日、領土や領海などの問題で譲歩することはないと改めて強調した。
習近平国家主席「(領土・領海など)核心的利益について、中国が譲歩すると期待すべきではない」
中国共産党の設立95年を祝う行事に出席した習主席は、「ほかの国が意見を押しつけることに反対する。事を荒立てることはないが、おびえもしない」と述べ、国際的な圧力に屈しない姿勢を改めて示した。
南シナ海を巡っては、人工の島を埋め立て、領有権を主張する中国をフィリピンが国際的な司法機関である仲裁裁判所に提訴し、12日に判断が下されるが、中国は強く反発している。
また1日、中国への返還記念日を迎えた香港については、高度な自治を約束した「一国二制度」を継続すると述べた。香港では中国共産党を批判する書籍を扱う書店関係者が中国当局に拘束され、不当な扱いを受けたと主張しており、1日、言論の自由などを求めるデモが行われる。