×

トラックが群衆に突っ込む 77人死亡 仏

2016年7月15日 13:10
トラックが群衆に突っ込む 77人死亡 仏

 フランス南部のリゾート・ニースで14日夜、トラックが花火の見物客に突っ込み、約2キロにわたって走行した。これまでに77人が死亡、100人以上がケガをしている。当局はテロの可能性があるとみて捜査している。

 事件があったのはフランス南部ニースの中心部で、地元警察によると、トラックが群衆に突っ込み、2キロにわたって走行した。これまでに少なくとも77人が死亡し、100人以上がケガをしているという。

 地元メディアは目撃者の話として、トラックは時速90キロほどで走行していたと伝えている。また、銃声があったとの情報もあり、運転手は当局に射殺された。地元メディアはその運転手について、チュニジア出身でニース在住の31歳の男だと伝えている。トラックには銃や手りゅう弾などが積まれていて、フランス政府は、テロの可能性があるとして、テロ対策班が捜査を始めた。

 事件当日、フランスは革命記念日の祝日で、現場には花火見物のために大勢の人が集まっていた。事件を受けオランド大統領が会見し、テロに屈しない姿勢を示した。

 「フランスはまさにテロの標的となっている。こうした中(テロに屈しない)確固たる決意を見せなければいけない」-オランド大統領は、警察官や兵士1万人を追加で動員し国境などの警備を強化する方針を示した。また、今月26日に終わる予定だった非常事態宣言を3か月間、延長する方針を発表した。