クーデター未遂 被害は…トルコ首都中継
トルコで起きたクーデター未遂では首都・アンカラでも大きな被害が出た。現場から亀甲博行記者が中継。
攻撃のターゲットとなったアンカラ中心部の警察本部。路上には銃弾の痕がたくさん残っている車が放置され、被害のすさまじさがうかがえる。
私はけさアンカラ市内に入った。空港付近は変わった様子はうかがえなかったが、中心部に向かうにつれて警備が厳重となっている。国会や警察本部など、攻撃を受けた施設につながる道路は今も大型のトラックなどで封鎖され、立ち入りが制限されている。議会にはライフル銃を持った兵士たちが警備していて、撮影しようとすると立ち去るようにと言われた。
一方、最大都市イスタンブールではクーデターを試みた兵士らに一時占拠されたテレビ局でニュースキャスターを務めるアフ・オズユルトさんがNNNの取材に応じた。
CNNトルコ、アフ・オズユルトさん「ヘリコプターから兵士15人が降りてきて、この建物と裏の建物に入ってきました。突入してきた兵士らと遭遇したんです」
銃を持った兵士らはテレビ局に侵入し、スタッフを次々に外に出すなどしたため、テレビ局は一時、放送できない状態になった。しかし、約1時間後に警官隊がテレビ局内に突入し、兵士らを取り押さえたという。
政権側は、今回のクーデターにはエルドアン大統領と対立し、アメリカに住むイスラム教指導者・ギュレン師が関与しているとしてアメリカ側に身柄の送還を要求している。
また地元メディアによるとトルコ空軍の前司令官が拘束されたという。クーデターの首謀者の可能性があると伝えている。