トルコ首相「クーデターほぼ制圧」混乱続く
トルコで15日、軍の一部の勢力がクーデターを図り、「国の全権を掌握した」と主張した。一方、ユルドゥルム首相は「クーデターをほぼ制圧した」と述べたが、首都アンカラや最大都市イスタンブールでは混乱が続いている。
地元メディアによると、トルコ軍の一部勢力が15日夜、クーデターを図り、与党・公正発展党の党本部に突入したほか、国営テレビを通じて、「国の全権を掌握した」と声明を発表した。
一方エルドアン大統領は軍の動きに対し、「重い対価を支払うことになるだろう」と述べた上で、国民に対し抗議活動を行うよう呼びかけた。
ロイター通信によるとユルドゥルム首相は先ほど、「クーデターをほぼ制圧した」と述べた。ただ首都のアンカラでは政権側の戦闘機がクーデターを図った勢力のヘリコプターを撃墜したとも伝えられているほか、国会で爆弾が爆発したという情報もあり、混乱が続いている。
トルコではエルドアン大統領の強権的な政治手法に対し、軍の一部が反発を強めていると指摘されていた。