露リオ五輪参加 IOC“可否”結論先送り
IOC(=国際オリンピック委員会)は19日、ロシアによる国家ぐるみのドーピング隠しについて、対応を協議した。すべてのロシア選手のリオオリンピックへの参加資格を剥奪するかどうかについては、結論は先送りし、引き続き検討する方針。
IOCは19日、WADA(=世界反ドーピング機構)がリオオリンピックへのロシアの参加を認めないよう勧告したことを受け、対応を協議した。協議後の声明でIOCは、ロシアのすべての選手の出場資格を剥奪するかどうかについては、選手個人の権利を考慮して検討することを明らかにした。
また、ドーピング問題でリオオリンピックに参加出来ないロシアの陸上選手の訴えに対するスポーツ仲裁裁判所の決定が、21日までに出るのを待って判断するとしている。
一方、ロシアのムトコ・スポーツ相は19日、「IOCの判断を支持する」と発言した。その上で、「問題がない選手には大会に出場する権利がある」と述べ、すべての選手を出場停止にしないよう求めた。