五輪 「難民選手団」シリア出身選手が登場
リオオリンピックで初めて結成された「難民選手団」の1人で、シリア出身の18歳、ユスラ・マルディニ選手が大会に登場した。
マルディニ選手は6日、競泳女子100メートルバタフライに出場した。予選第1組のトップだったが、タイムは全体の41位で、準決勝進出はならなかった。マルディニ選手は去年、ヨーロッパに渡った際、難民らが乗ったボートを3時間半押しながら地中海を泳ぎ続けた。予選の後のインタビューでは、「この場にいることができて本当に幸せだ」と話していたマルディニ選手。10日には、100メートル自由形に出場する。
一方、柔道女子52キロ級では準決勝で中村美里選手を破ったコソボのケルメンディ選手が金メダルを獲得した。コソボは2008年にセルビアからの独立を宣言したが、国際オリンピック委員会への加盟が承認されたのは2014年になってからで、オリンピックには今回、初出場となる。ケルメンディ選手は、「表彰台でコソボの国旗を見ながら国歌を聞くことができてとてもうれしい」と話した。