トルコ南部で２０日に起きた自爆テロとみられる爆発で、死者の数が５０人にのぼった。エルドアン大統領は、過激派組織「イスラム国」による犯行との見方を示している。

　シリアとの国境に近いトルコ南部のガジアンテップで２０日夜、少数民族クルド人の結婚式が行われていたところ、爆発があった。地元当局によると爆発は自爆テロとみられ、これまでに５０人が死亡したという。犯行声明は出ていないが、エルドアン大統領は２１日、声明を出し、「イスラム国」による犯行との見方を示した。

　「イスラム国」は今月、シリア北部の拠点の一つとしていた町、マンビジをクルド人主体の部隊の攻撃により失ったばかりで、意図的にクルド人を狙ったテロ事件の可能性もある。

　トルコでは今年６月にも、最大都市イスタンブールの空港で４５人が死亡した自爆テロが起きるなど、「イスラム国」の関与が疑われるテロ事件が相次いでいる。