“世界遺産破壊”元戦闘員「後悔している」
西アフリカ・マリの世界遺産都市トンブクトゥで歴史的文化財を破壊した罪に問われているイスラム過激派の元戦闘員が22日、「後悔している」と法廷で証言し謝罪した。
マリのイスラム過激派組織「アンサール・ディーン」の元戦闘員、マフディ被告は22日、オランダの、国際刑事裁判所(=ICC)に出廷した。AP通信などによるとマフディ被告は、2012年に世界遺産都市トンブクトゥにある歴史的な霊びょうやモスクを集団で破壊した罪に問われている。
マフディ被告はこの日の公判で罪を認め、「非常に申し訳なく思い後悔している」と謝罪した。その上で世界のイスラム教徒に対し文化財の破壊に関与しないよう呼びかけた。
アフリカや中東では「イスラム国」などの過激派組織が歴史的な遺跡を破壊する事例が相次いで起きていて、今回の公判は国際刑事裁判所がこうした文化財の破壊を戦争犯罪として扱う初のケースとなっている。