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朴教授『帝国の慰安婦』審理始まる 韓国

2016年8月30日 22:32
朴教授『帝国の慰安婦』審理始まる 韓国

 慰安婦問題を扱った著書で、元慰安婦の名誉を傷つけたとして在宅起訴された韓国の大学教授に対する審理が始まり、教授は無罪を主張した。

 韓国・世宗大学の朴裕河教授は、著書『帝国の慰安婦』で、「慰安婦と日本軍は同志的な関係だった」などと表現し、元慰安婦の名誉を傷つけた罪に問われている。

 ソウル東部地裁で30日から本格的な審理が始まり、朴教授は執筆の理由について、「誤った認識で若者が日本に敵意を抱き、日韓関係が悪化していくのを見ていられなかった」と述べた。その上で、公共の利益が目的で、名誉毀損(きそん)にはあたらないと主張した。

 これに対し検察側は、「虚偽の内容で元慰安婦の名誉を深く傷つけた」と指摘した。検察側は今後、元慰安婦を証人として出廷させることを検討しているという。