元慰安婦12人 韓国政府に損害賠償請求
慰安婦問題の解決にむけた日韓の合意をめぐり、一部の元慰安婦が合意は韓国の憲法に違反するとして韓国政府に約900万円の損害賠償を求める訴えを起こした。
ソウル中央地裁に訴えを起こしたのは元慰安婦12人。韓国の憲法裁判所は2011年に当時の韓国政府に対し、「慰安婦問題に関して日本政府と交渉を行わない政府の姿勢は憲法に違反する」との判断を示している。
元慰安婦らは「慰安婦問題の最終的・不可逆的な解決」をうたった日韓の合意はそうした憲法裁が指摘した「韓国政府の不作為を永続化した」と批判した上で「国民の被害救済を放棄した責任を問う」として、韓国政府に1人1億ウォン(約900万円)の損害賠償を求めている。
これまでに一部の元慰安婦らが合意を憲法違反とする訴えを起こしているが、韓国政府に賠償を求めた提訴は初めて。