慰安婦問題解決へ 10億円拠出を正式発表
日本政府は12日、慰安婦問題の解決に向け、韓国政府が設立した元慰安婦を支援するための財団に10億円を拠出すると正式に発表した。
岸田外相「昨年末の日韓合意にある通り、速やかに10億円の資金を支出すべく必要な手続きを進める考えである旨、伝えました」
日韓両政府は去年12月、慰安婦問題の解決に向け、韓国政府が設立する元慰安婦を支援する財団に日本政府が10億円を拠出する方針で合意していた。両政府は、この合意が着実に実施されれば慰安婦問題について、「最終的かつ不可逆的な解決」とすることを確認しており、先月、財団が設立されたのを受け、どのような支援を行うかなど協議を続けてきた。
12日午後になり、岸田外相は韓国の尹外相と電話会談を行い、10億円の拠出を正式に伝えた。岸田外相は記者団に対し、拠出の時期は、「できるだけ速やかに」としたうえで、資金の使い道については、「医療や介護関係を想定している」と述べた。
また、去年末の合意で韓国側が「努力する」とした日本大使館前の慰安婦像の撤去について、韓国の尹外相は「日韓合意を誠実に実施していく」と述べたという。