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慰安婦問題「日韓合意」以降初の外相会談

2016年7月25日 12:17
慰安婦問題「日韓合意」以降初の外相会談

 ASEAN(=東南アジア諸国連合)との外相会議に出席するためラオスを訪問している岸田外相は、韓国の外相といわゆる従軍慰安婦問題を巡る去年12月の日韓両政府の合意以降、初めてとなる会談を行っている。

 会談は25日午前に始まり、日韓両政府は合意を着実に行っていくことを改めて確認する見通し。

 日韓両政府は去年12月、韓国政府が元慰安婦支援のため財団を設立し、日本政府がその財団に約10億円を拠出することなどで合意した。韓国側は今月28日に財団を設立する見通しで、会談では韓国側からこうした状況について説明されるほか、日本側は10億円拠出の見通しについて説明するとみられる。

 一方、24日に行われたASEANの外相会議では、国際的な司法機関が中国の主張をほぼ全面的に否定した南シナ海問題で協議が難航し、25日も臨時で会議を開いた。

 24日の会議では、領有権を直接争うフィリピンやベトナムと、中国と経済的な結びつきが強いカンボジアの議論がかみ合わなかったが、25日の臨時会議は終了し、各国外相の反応から、何らかの合意に至った見通し。

 25日は日本政府もASEANとの外相会議を予定しており、法の支配に基づき、平和的に紛争を解決するよう促す見通し。