ブラジル前大統領 罷免決定で異議申し立て
弾劾裁判で罷免され失職したブラジルのルセフ前大統領が1日、罷免を決めた上院の決定の取り消しと審理のやり直しを求めて、最高裁判所に異議を申し立てた。
地元メディアによると、ルセフ氏の弁護士による申立書では弾劾裁判の手続きに問題があったとして、罷免を決めた上院の決定について直ちに効力を停止するよう求めている。
また申し立てでは、新たに就任したテメル大統領を再び大統領代行に降格し、審理をやり直すよう求めている。
ただ最高裁はこれまでの審理の中で、ルセフ氏の弁護士の要求を退けてきたことから、ロイター通信は申し立てが認められる可能性は低いと伝えている。