ブラジル大統領 弾劾裁判審理で無罪訴える
弾劾裁判で罷免される可能性が高まっているブラジルのルセフ大統領が29日、審理に初めて出廷し、自らの無罪を訴えた。
ルセフ大統領は、政府会計の不正処理に関わった疑いで停職中で、議会上院で弾劾裁判が続いている。29日、ルセフ大統領は弾劾裁判の設置が決まった5月以降、初めて出廷し、「弾劾はクーデターだ」などとして、自らの無罪を訴えた。
弾劾裁判は30日にも採決が行われるが、上院議員の3分の2に当たる54人の賛成でルセフ大統領は罷免される。地元メディアの調査によると、罷免に賛成している議員は53人に上っており、大統領の罷免が確実視されている。