サンパウロでルセフ大統領弾劾反対のデモ
弾劾裁判で罷免が確実視されているブラジルのルセフ大統領が29日、審理に初めて出廷し、無罪を訴えた。
ルセフ大統領は政府会計の不正処理に関わった疑いで停職中で、議会上院で弾劾裁判が続いている。29日、ルセフ大統領は弾劾裁判の設置が決まった5月以降、初めて出廷し、「弾劾はクーデターだ」などとして自らの無罪を訴えた。
ルセフ大統領「私は罪を犯していない。弾劾裁判は独断的で不当だ」
こうした中、最大都市サンパウロでは、大統領の弾劾に反対する激しいデモが行われ、警官隊が催涙ガスで鎮圧にあたる事態となった。弾劾裁判では早ければ30日にも採決を行うが、地元メディアによると、大統領の罷免は確実な情勢だという。