北朝鮮「世界最強の戦略兵器」新型ICBMだとする映像放送
北朝鮮の国営テレビが18日の新型ICBM(=大陸間弾道ミサイル)の発射の様子だとする映像を放送しました。金正恩総書記に同行した娘の写真も公開し、初めて動静を伝えています。
朝鮮中央テレビは19日午後、新型ICBM「火星17」の発射実験を18日に行ったとして、その映像を放送しました。
移動式の発射台からミサイルが炎と煙を噴射しながら上昇していく様子がさまざまな角度から撮影され、繰り返し放送されました。
朝鮮中央テレビ「世界最強の戦略兵器としての威力ある戦闘的性能が明確に検証された」
ミサイルは高度6040キロまで上昇し、およそ69分かけて999キロ飛行、日本海上の予定した水域に正確に着弾したと主張しています。
金総書記は実験に立ち会い、「敵が核攻撃手段を通して引き続き脅威を加えるなら、断固として核には核で、正面対決には正面対決で応える」と警告しました。
また、金総書記と手をつないでミサイルの近くを歩く少女の写真を公開し、「金総書記は愛する子と夫人と共に出向いた」と伝えました。金総書記の娘の動静が公式に報じられるのは初めてです。
一方、韓国軍は19日、アメリカ軍のB1B戦略爆撃機などを動員して合同の訓練を行ったと発表しました。軍事挑発のレベルを高める北朝鮮を強くけん制した形です。