×

露産業貿易相“日露の経済協力進んでいる”

2016年9月6日 4:34
露産業貿易相“日露の経済協力進んでいる”

 北方領土問題の解決に向けて、日本が経済協力を通してロシアとの関係強化を図る中、ロシアの産業貿易相は、経済協力が進んでいるとの認識を示した。

 「今回のフォーラムでは(日露経済協力の)基礎が確立された。これは将来のいい結果につながると思う」-マントゥロフ産業貿易相は3日、ロシア極東のウラジオストクでNNNの単独取材に応じ、日露の経済協力が順調に進んでいるとの認識を示した。

 マントゥロフ産業貿易相は前日、ウラジオストク市内にある自動車メーカー「マツダ」の現地工場を視察した。マツダは2012年から車両の組み立てを行っていて、さらに、この日、エンジン工場を新設する契約をロシア政府と結んだ。エンジンの製造を行うことで、新たな雇用を生み出すことも期待されている。

 マントゥロフ産業貿易相は、こうした投資が日露関係の強化につながるとした。

 先週、ウラジオストクで開かれたロシア政府主催の「東方経済フォーラム」では、日本とロシアの間で11件の契約が結ばれ、総額は約1300億円を超えているという。日本政府はこうした投資を北方領土問題の進展に生かしたい考え。