ロシアを訪問中の安倍首相は、プーチン大統領と共に東方経済フォーラムに出席している。

　安倍首相は、まもなく両国の経済連携を訴える演説を行い今後、北方領土問題の進展にもつなげたい考え。

　演説では、さらに平和条約締結交渉を加速するため、首脳同士の交流をさらに深めることなどを提案する考え。

　また、同行している企業関係者との会合では、２日の首脳会談について「あらゆる分野において日露関係を発展させていく決意を２人で確認できたことはよかった」と北方領土問題での進展に改めて期待感をにじませた。

　ただ、ロシアの閣僚の１人に３日朝、領土交渉に関する見通しを聞くと「我々はもっと幅広い分野の話をしている」と話すなど両国間の温度差は残されているようだ。

　１２月１５日に山口県で首脳会談を行うことが決まったが、ここで目に見える成果を挙げることができるのか、安倍外交の真価が問われることになる。