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オバマ氏「個人攻撃とは受けとめていない」

2016年9月9日 5:39
オバマ氏「個人攻撃とは受けとめていない」

 アメリカのオバマ大統領が8日、アジア歴訪を終えて記者会見し、「売春婦の息子」などと自らをののしったフィリピンのドゥテルテ大統領の発言について、「個人攻撃とは受けとめていない」と述べ、沈静化を図った。

 オバマ大統領「ドゥテルテ大統領と握手して、短時間だが話をした。彼の発言を個人攻撃と受けとめていない」

 フィリピンとの首脳会談は、ドゥテルテ大統領の発言の後、取りやめとなり、短時間の接触にとどまった。オバマ大統領は発言を「彼の話し方の癖のようなもの」だとし、「フィリピンとの安全保障上の協調に何も影響しない」と沈静化を図った。

 一方で、人権上の問題が指摘されるドゥテルテ大統領の麻薬対策について、「正しいやり方で行うことが重要だ」と、改めてくぎを刺した。

 任期中のアジア歴訪は最後とみられるが、オバマ大統領は自らが掲げてきた「アジア重視」政策を次の大統領が継承することを希望すると述べた。