×

残り2か月 トランプ氏とクリントン氏拮抗

2016年9月9日 12:26
残り2か月 トランプ氏とクリントン氏拮抗

 アメリカ大統領選まで残り2か月。共和党のトランプ候補と民主党のクリントン候補の支持率はほぼ拮抗していて、激しい戦いが続いている。

 選挙まで2か月となった8日、クリントン氏は記者会見にのぞんだ。

 クリントン氏「我々は優勢だと考えているが、確実なことはない。努力を続ける」

 両候補の最新の支持率(リアルクリアポリティクス 8日現在)は、クリントン氏が41.2%、トランプ氏が39.1%とほぼ互角で、トランプ氏を突き放しきれないジレンマをにじませた。その要因の一つは「信用できない」というイメージを払しょくできないこと。国務長官時代、夫妻が運営する「クリントン財団」の献金者に便宜を図った疑惑も新たに浮上した。

 市民「国民もクリントン夫妻にうんざり。他の候補を望んでいるはず」

 長年クリントン氏を取材しているベテラン記者もこう指摘する。

 NBC・ミッチェル記者「クリントン氏は長い間政治に携わり、8年続いたオバマ大統領の継承者という見方をされている。有権者は変化を求め政権交代したいと考えている」

 一方、トランプ氏の今後の課題について専門家は-

 政治アナリスト、AEI研究員・バロン氏「特に(支持者が少ない)大卒の有権者に自分がまともであることを示す必要がある。自身の外交・貿易政策が危険でハイリスクでないと示さなくてはいけない」

 組織だった選挙戦を展開するクリントン氏が優勢だとの見方が強いものの、まだ投票先を決めかねている有権者も多く、今月末から始まる討論会の出来が重要な鍵を握ることになる。