台湾 中国からの客減少で観光業者がデモ

台湾では今年5月、独立色の強い政権が誕生して以降、中国からの観光客が減少し続けている。12日、観光業者らがデモを行い、政府に窮状を訴えた。
デモを主催した観光団体などによると、参加したのは旅行会社などの社員ら約1万人で、政府に対し、中国人らへの観光ビザの要件緩和を求めた。
台湾では、今年5月、独立志向の強い民進党が政権を取ると、中国側が当局同士の対話を中断。中台関係が冷え込み、地元メディアによると、先月には、中国からの観光客が去年に比べ、55%減少したという。
特に、団体客の減少が目立ち、観光バス事業者や、観光業への依存が強い、台湾中部、南部の飲食店などに、大きな影響が出ているという。
参加者らは、「両岸は一つの家族のように親しい」などと書かれた旗を持ち、関係改善を訴えている。