中朝外相会談 関係改善に向け意見交換
ASEAN(=東南アジア諸国連合)外相の拡大会合に出席するためラオスを訪問している北朝鮮の李容浩外相は、中国の王毅外相と会談を行い、冷え込んだ中朝関係の改善に向け、意見を交わした。
今年5月に就任した李容浩外相は、今回の会合が公式の外交デビューとなる。中国の王毅外相に出迎えられると、両外相は大きく握手をした。会談の冒頭で両外相は、中朝関係の発展について発言するなど、冷え込んでいる関係改善へのとっかかりをつかみたいものとみられる。
また、韓国への配備が決まったアメリカの最新式迎撃ミサイル「THAAD」について、北朝鮮と中国はともに強く反発している。会談ではこの配備についても意見を交わした可能性がある。
一方、会場内の休憩室では、北朝鮮の李外相と韓国の尹炳世外相が、同じ部屋に居合わせる一幕があった。韓国の聯合ニュースによると、尹外相は李外相と握手し、「お会いできてうれしいです」と挨拶したという。今年1月の北朝鮮による核実験以降、南北は、対話が途絶えた状態が続いている。