日中外相会談“関係改善へ双方努力”で一致
中国を訪問している岸田外相は30日、王毅外相と会談し、日中関係の更なる関係改善に向け、日中双方で努力することで一致した。
王毅外相「関係は歴史を直視し、約束をきちんと守り、対抗ではなくて協力することを基盤にしなければならないと思う」
岸田外相「(日中外相が)ぜひ、より頻繁に往来できる関係に戻していきたい」
外相会談で両国は「互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならない」ことを改めて確認した。また、岸田外相から、日中共通の課題として「北朝鮮」「国連での協力」「テロ対策」の3つを提起し、北朝鮮問題については、北朝鮮への安保理制裁決議を厳密に履行するなど、緊密に連携していくことで一致した。
そのほか、中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題などについても率直な意見交換を行った。また、日本政府は、日中間の人的交流の拡大のため、ビザの有効期限を現在の最長5年から10年に延長した。
岸田外相はその後、中国の外交責任者である楊潔チ国務委員と会談し、間もなく中国政府のナンバー2である李克強首相と面会する。外務省幹部は「首脳会談に向けての方向性を探るのが、今回の中国訪問」としており、日本政府は李克強首相との面会を通じて、去年4月以降行われていない安倍首相と習近平国家主席との日中首脳会談実現につなげたい考え。
★楊潔チの「チ」は竹かんむりの下にがんだれと「虎」