「スーパー台風」と呼ばれる台風１４号は１５日、中国南部に上陸し、北に向けて進んでいる。これまでに通過した各地では、大きな被害が出ている。

　台風１４号は１５日未明、中国の福建省厦門付近に上陸した。猛烈な雨と風で街路樹が倒され、一時３６万世帯が停電、空の便も一部が欠航した。中国の気象当局は、１６日昼までに多い所で１５０ミリ以上の大雨が降るとして、土砂崩れなどの災害に警戒するよう呼びかけている。

　一方、１４日に台風１４号が最接近した台湾では１人が死亡、５１人がケガをした。現在も２７万世帯以上で停電していて、被害の大きかった高雄では１５日、学校や会社を休みにして、市民らが復旧作業にあたっている。